「政治が暴走する可能性を残した責任感じる」 府教育委員長 辞任へ

大阪府教委の委員長、辞任へ 教育条例「責任感じる」

(朝日デジタル 3月23日より)

大阪府教委の生野照子委員長(68)は、23日午後の府議会で教育関連2条例が可決された後に辞任する意向を固め、府教委幹部らに伝えた。知事が教育目標を決めるという条例の内容について「政治が暴走する可能性を残してしまったことに責任を感じる」としている。

大阪維新の会(代表・橋下徹大阪市長)は昨秋、政治主導の教育改革を目指す教育基本条例案を公表。知事に教育目標の設定権や、目標に従わない教育委員の罷免(ひめん)権を与えるほか、相対評価で最低評価を連続して受けた教員の処分、学力テスト結果の学校別公表などを盛り込んだため、反発した教育委員は「このまま可決されれば総辞職する」と表明した。だがその後のダブル選を維新の候補が制したことから、府教委は対案をつくり、知事裁量による教育委員の罷免権や教員の相対評価、学力テスト結果公表などを削除する形で2条例案が固まった。

だが教育目標については、府教委がつくった「知事は教委と共同して作成する」という案に対し、松井一郎知事は「これでは両者の考えが一致しない場合、結論を出せない」として、「知事は教委と協議して作成」と修正。知事は教委の同意がなくても目標を決められることになった。

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