教職員の賃金格差を拡大する 「評価育成システム」改悪提案の撤回を求めます

一部の「スーパー教員」ばかりが評価
府教委が提案している「評価育成システム」の改悪は、上位評価(SS,S)で「優秀教職員」表彰か表彰相当者に評価を加算し、勤勉手当(ボーナス)に反映させようとしています。
「優秀教職員」は表彰の基準も明確でないため、「相当者」も含めて校長・教育委員会の恣意的なものになったり、部活動の全国大会の優秀成績や公害のボランティア活動など、本来の学校の教育活動を超えた業績を評価するものとなっています。
このような内容が「評価育成システム」に組み込まれれば、一部の特別な「スーパー教職員」ばかりに目が向けられ、本来の学校の教育活動、教職員の日常的な取り組みをなおざりな扱いにすることにつながりかねません。
地道に子どもに向き合う教職員を踏みつけに
勤勉手当のリンクで、上位評価者(SS,S)は上乗せされますが。その上乗せの元になる資金は、すべての教職員から平均3万6千円ずつ引き去ったものと、下位評価者(B,C)からさらに減額したものを原資としています。
学校現場では過重な上からの課題や「教育に穴があく」人手不足、講師の大量配置などによる困難が広がっています。そんな中でも地道に子どもと向き合い、命と健康を削りながら奮闘している教職員を踏みつけにするものです。
「目に見える業績」づくりに追いたてる
教育はそもそも長期的な視野をもち、教職員の集団の力でそれぞれの専門性を発揮して行っているものです。単年度ごとの「成果」を個人の業績としてランク付けし、教職員を「目に見える業績」づくりに追いたてる「評価育成システム」は教育には相容れないものです。
大教組・枚方教組は、力をあわせ、子どもの成長・発達を支える民主的な教育学校づくりを目ざし、今回の改悪に反対するとともに、「評価育成システム」の廃止撤回をかかげ全力をあげます。

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