中原教育長のパワハラに強く抗議し、罷免を求める
2015年2月25日
大阪府知事
松井 一郎様
中原教育長のパワハラに強く抗議し、罷免を求める
大阪府教育委員会は2月20日、中原教育長のパワハラ問題について、第三者委員会の報告書を公表しました。報告書は、中原教育長による立川さおり教育委員や府教委事務局職員への威圧的発言や問題行為について、「パワーハラスメントとして違法性を有するものがあった」と認定し、「教育長としての職責に背馳した不適切な発言」「教育委員としての品格にも関わる不適切な言動であったことは明らか」だと厳しく指摘しました。
報告書は、断じて許されない重大で、深刻かつ詳細なパワハラの実態を明らかにしています。
〇大勢の職員の前で、見せしめのように「人を刺しに来るときには刺され返されることを考えてからやらないと」「教育センターで研修してもらったらいい」などと叱責
〇「プロレスで言えば、見えないところで凶器を持って攻撃しますよ。あらゆる手段を使ってね」「精神構造の鑑定を受けないといけませんよ」
〇「もう不必要です」「聴聞委員会を開きます」
中原教育長は、意に沿わない発言を行う職員に激高し、降格や失職を示唆したり、人格を否定する人権侵害ともいうべき発言を行ってきました。さらには、中原教育長によるパワハラで退職せざるを得なかった職員も生まれており、中原教育長の責任は重大です。今回の調査はあくまでも一部の調査であり、氷山の一角に過ぎません。
中原教育長のパワハラは、「人格が高潔で、教育、学術及び文化に関し識見を有する」(地方教育行政法)ことが求められる教育委員として、また、パワハラ防止について学校を指導・助言する立場にある教育長として許されないものです。
そして力を振りかざして、相手を従わせるパワハラそのものが、教育とは無縁の行為であり、子どもの親からも「中原教育長に人格否定や差別的とも取れる言葉が含まれていたことに驚きをかくせない」「自由にものが言えない教育委員会に、子どもの豊かな育ちが保障できるか。松井一郎知事が擁護する理由が分からない」などの声が寄せられています。
今、学校現場はいじめや暴力など、大変な教育困難に直面しています。教育行政の長である教育長が、全くのいじめとも言えるパワハラを野蛮に行っているようでは、けっして教育はよくなりません。このような人物に、教育を語る資格はなく、教育委員としての資質もありません。
第三者委員会によって認定された中原教育長の数々のパワハラに対し、私たちは満身の怒りをこめて抗議します。
大阪府教育委員会は、880万府民に責任を負い、憲法に立脚して教育政策を決定する重責を担っています。中原教育長は、その任に不適格であり、資格がないことは明らかです。教育委員会の運営を正常化し、失われた信頼を取り戻し、子どもたちや父母、府民に責任をもって大阪の教育をすすめるために、中原教育長の罷免を強く求めます。
記
1.中原教育長の罷免を強く求める