職場から届く、教員不足の実態
溺れそうな現場に必要なのは、「指示や工夫の指導」でなく「手を差し伸べる」こと!
枚方教組はこの間、教員不足実態調査に取り組み、職場の実態や先生たちの生の声を集めています。そこからは、市教委が言うような「教員不足に備えて現場で何ができるか検討を」などと言っていられない切迫した現場の状況が聞こえてきます。
- 3年の担任が2人も欠けたまま修学旅行に、多学年からの応援でのりきるが、他にも休まれる先生がいて見通しが立たない
- 経験ない人もすぐに講師として現場へ、支援学級は年配の人が多くなっている状況。常勤講師確保できなくて、非常勤ならという人に来てもらって何とか対応
- 2学期に入って、担任の先生が突然の病休に入る学校があちこちで聞かれる。担外の先生が代わりに入り、他の先生の「空き時間」無くなり負担がかかる
- ダブルカウント講師欠員で1年生36人学級に、担外が1年補助に入り、他の学年の空き時間が無くなる。
- 病休の担任に代わり教頭先生が一時的に担任に入る、教頭の仕事を校長と教務で対応
紹介しているのはごく一部の学校の声にとどまります。
市教委は、欠員状況の全体像も明らかにしないまま、来年も教員不足の恐れがあるので、「現場で何ができるか検討を」、「担任同士の授業の交換で教科担任制を」と、現場への工夫や指導は示しますが、市教委がどのような現場への支援をしてくれるのか、現場の負担を軽減するために、市教委課題、イベント、一律の拘束や指示をどのように見直し削減するのかが伝わってきません。