それでも万博学校見学に参加しますか?
12月13日の枚方市議会で、議員からの万博学校参加についての質疑が行われました。日程が近づくにつれ参加希望校が減少している点や、バス、電車利用の場合の重大な問題点、熱中症対策をはじめとした安全対策の問題が取り上げられました。
参加希望校(小45、中19校中)
小学校20⇒17、中学校10⇒9校に減少
質疑の中で、新保学校教育部長から、
6月時点で小学校20、中学校10校の参加希望が、
12月時点で小学校17、中学校9校に減少していることが明らかにされました。
さらに交通手段については、
小学校 17校中、
14校が招待事務局手配の貸し切りバス、
3校については低学年が事務局手配の貸し切りバスと他学年は電車で会場へ。
中学校 9校中、
4校が事務局手配の貸し切りバス。
1校が学校から森ノ宮までの貸し切りバスと子ども専用電車で会場へ。
ほか4校については電車とシャトルバス。
交通手段、朝の大渋滞、帰りは普通列車、先生の負担は相当なもの
質疑の中で、みわ議員(共産党)から、万博会場にわたる橋は一本しかなく、一般車は通行しないものの、学校見学バスが集中するため朝の時間帯に大渋滞の恐れがある上、電車の場合も、「子ども専用列車」の予約は域だけで、帰りは普通の電車に乗ることになり、「子ども優先車両」は午前中のみの設定で、午後からは優先車両はないとされている点を指摘。
「こども荷物とちがって静かにしてくれない。集団でどこかに行ったりトイレに行きたくなるなどトラブルもしょっちゅう起こる。生徒に指示を通すことはとても大変。」と現場の教師の声を紹介。
学校見学に連れていくなら、先生の負担は相当なものになると懸念を示しました。
熱中症、エアコンのある休憩所300席のみ、安全対策どこまで
万博期間中の学校見学が集中する時期についての熱中症の対策についても質問が及びました、
熱中症対策について
団体休憩所5か所3816席中、エアコンのあるのは1か所、パビリオン建物を活用した300席のみ。
ほかは公園のあずま屋のような屋根があるだけのもの。ほんとうにけんこうがまもれるのか、保護者の一人として不安でならないと取り上げられました。
先生の下見、計画準備に間に合うのか、新学期初めに先生が対応できるのか?
学校参加に必要な事前下見について。
児童生徒の安全確保、配慮の必要な子どもへの対応のために事前下見が不可欠。
しかし、現時点で下見ができるのは、開幕(4/13)後の平日のみ。先生は授業もある中で、下見に行けるのか。
開幕前の1週間のテストランの時期に下見を可能にするよう検討されているが、新学期がはじまり多忙がピークの時期に可能なのか。
梅雨を避けて5月ごろ見学を考えている学校もあるが、見学2週間前には遠足のしをりを配布する。そのためには4月の早い時期に下見が必要。年度初めのクラスづくりが始まったばかりの時期の下見になる。どこの学校も行ったことのない夢洲万博の学校見学で、相当な負担が学校現場に押し寄せる。年度初めの学校の実態を踏まえて問題点が挙げられました。
安全確保がいまだ確認できず、学校参加はふさわしくない
問題が起こったときに学校長だけの責任にすることのなように
万博会場について、大前提の安全確保でいまだ不明な点が多い。メタンガス対策で換気設備や検知器つけるというが、今もメタンガスは発生時続けている。このような場所への学校見学はふさわしくない。
学校ごとの判断を尊重するとともに、問題が起こったときに、学校長だけの責任にすることのないように。と締めくくられています。